森本稀哲氏が振り返る球宴。”ピッコロメイク”の裏側とは? 批判恐れず挑み続けたお祭り男の軌跡
今年もオールスターのファン投票期間が終わり、結果発表目前となった。過去に3度出場した経験を持ち、パフォーマンスでファンを魅了してきた森本稀哲氏に話を聞いた。
2017/06/26
工藤明日香
小学生の時に言われた一言がきっかけで…
――オールスターゲームというのは、森本さんの中でどういったイメージがありますか?
森本:お祭り、選ばれた人だけが出られる、といった感じですかね。
――監督推薦、選手間投票、そしてファン投票がありますが、選手としてはどの部門での選出が一番嬉しいものですか?
森本:人気で選んでいただけるファン投票がやっぱり一番嬉しいのではないかと思います。シーズンオフにはベストナインの選手間投票がありますけど、オールスターとはまたちょっと違いますよね。
実力に関する投票ならベストナイン、オールスターは“お祭り”という雰囲気が見たいから投票するものだと思っています。とは言っても、僕は監督推薦でしか選ばれたことがないんですけどね(笑)
――ファン投票は結構惜しい位置につけられていましたが、悔しさはありましたか。
森本:ありますあります! 活躍して、より多くのファンの方に投票してもらいたいという気持ちはありました。
――森本さんと言えばオールスターでの『ピッコロ大魔王』の印象が強いですよね。
森本:あれねえー。僕が小学生の時、好きな子に『ピッコロ大魔王に似てる』と言われたことがあって、そのことを新庄さんに話したら『いいね、やろう!』という感じになりました。その後はすぐに特殊メイクの方を手配してくれて、とんとん拍子で進んでいきました。
――実際はどのくらいの時間がかかりましたか?
森本:当日は15~20分くらいの間に塗っただけ。横浜の入団会見の時にやったラーメンマンなんて、頭にチョン、ヒゲをチョンとつけて、服を着て終わりですから。(笑)
――通常は球団事務所で入団会見を行うと思うのですが、中華街で、しかもラーメンマンに扮して行うことはなかなかないですよね?
森本:いろんな意味でどストライクだったと思います。横浜、中華街、中華、森本、ラーメンマンっていう感じでしたね(笑) 自分から「中華街でやりたい」と言いました。