森本稀哲氏が振り返る球宴。”ピッコロメイク”の裏側とは? 批判恐れず挑み続けたお祭り男の軌跡
今年もオールスターのファン投票期間が終わり、結果発表目前となった。過去に3度出場した経験を持ち、パフォーマンスでファンを魅了してきた森本稀哲氏に話を聞いた。
2017/06/26
工藤明日香
真剣勝負だから面白い
――今、パフォーマンスで魅せる選手は少ないと思うんですけど、当時のようなパフォーマンスをする選手が減っていることについては何か思う点はありますか?
森本:それは微妙だなぁ(笑) まあ自分みたいなパフォーマンスを見たいとは思うけど、一方でそう簡単にはできないと思います。その傍ら、自分は本当にすごいことをやってきたんだと改めて感じたりしますね。
――今の選手で森本さんのようなパフォーマンスができそうな選手はいますか。
森本:批判されることも覚悟したうえでファンのためにやれるか、ですからね。それなりの準備と覚悟が要りますし、ちょっといないんじゃないですか(笑)
――批判はどのように受け取られていましたか?
森本:聞かないようにして、喜んでくれるファンの方のためにやりました。
――こんなイベントがあるとオールスターがより楽しくなる、と思うことはありますか。
森本:例えば、オールスターで勝った方のリーグが日本シリーズで先に主催試合をする権利を取得できる、という風にすれば、シーズン中ということもあるのでみんなが真剣に取り組む姿が見られるんじゃないかなって思いますね。
やっぱり、真剣勝負が面白いじゃないですか。逆にお祭りということを強調したいのであれば、もっと砕けた方がお祭り感が出るんじゃないかなと思います。
――オールスターもシーズンと全く一緒という気持ちでプレーをされていたのですか。
森本:僕はそうでしたね。初めて出場した2006年なんて、楽しむ余裕があまりなかった気がします(笑)
――2006年のオールスターと言えば、第2戦で本盗を決められた姿が印象的でした。
森本:キャッチャーの送球が浮いたら行こうと思っていたんですよ。オールスターもシーズン同様に全力で取り組んでいたからこそ、出来たたことですね。