憧れの存在『5番』の継承者が、評価急上昇 ベイスターズ・倉本寿彦は激戦ショート争いを制するか?
今シーズンの横浜DeNAベイスターズの内野手争い、注目はショートだ。憧れの背番号『5』をまとう、ドラフト3位の新人・倉本寿彦(日本新薬)だ。
2015/02/14
Baseballchannnel
指揮官の評価も日に日に上昇
今シーズンの横浜DeNAベイスターズの内野手争いでキーマンとなるのが、ドラフト3位の新人・倉本寿彦(日本新薬)だ。
新加入のロペスがファースト、バルディリスがサード、5月合流予定のグリエルがセカンド濃厚だということを考えれば、日本人選手が実質争うポジションは昨年同様ショートということになる。
昨シーズンは山崎憲晴と白崎浩之がレギュラー争いを演じたが、ここに社会人ナンバーワン内野手である倉本が加わる。
一軍キャンプに帯同している倉本のグラウンドで見せる動きは新人らしく溌剌としている。定評のある安定した守備に加え、バッターボックスでも存在感を示していた。
第2クールの2月8日に行われた紅白戦でショートとして出場すると、安打こそなかったが5回に先頭打者としてじっくりと球を選びフォアボールで出塁。選球眼の良さをアピールした。
これについて中畑清監督は、「倉本って追い込まれてフルカウントになっても、最後の見逃しは余裕がある。普通は新人だとボールを追っかけたりするんだけど、非常に実戦向きで、大人っぽい雰囲気を持った選手という感じ。十分アピールしてるんじゃないかな」と評した。
さらに翌日の投内連係の守備練習ではスムーズな動きを見せ、フリー打撃でも快音を連発。居残り特守では中畑監督から1時間以上ノックを受けた。また10日に行われたシートバッティングでは、追い込まれながらもバットコントロールを効かせ技ありのレフト前ヒット。打たれた山口俊は印象に残った選手として倉本の名を挙げ「抜けたフォーク、つまるかなと思ったのに運ばれたので器用だなと思いました」と述べている。
このシートバッティングを見た中畑監督は、「倉本は日に日に評価上がるタイプ。追い込まれてあのバッティングはなかなかできない。使いたくなる選手だね」と語り、キャンプ序盤ながら首脳陣の目にしっかりと存在を焼き付けることに成功した。