巨人に迫られる粛清と内閣改造。低調な投打、フロント主導の人事…更迭されるのは?
今シーズン68試合を終えた26日時点で、30勝38敗の読売ジャイアンツ。今月中旬には編成トップが引責辞任をしたが、それだけでは済まされなさそうだ。
2017/06/27
まだシーズン序盤。折り返したときには…
その一方、打撃に至ってはもっと深刻だ。26日現在でチーム総得点219はリーグワースト、チーム打率2割4分1厘もリーグ5位で同最下位のヤクルトと僅か2厘の差しかない。打撃部門の総責任者である江藤コーチに批判が及ぶのは、もはや必然の流れと言わざるを得ないのだ。
加えて尾花コーチと江藤コーチについては事情通の間でも「他のコーチ陣と違い、高橋(由伸)監督自らがラブコールを送って“入閣”した人材ではなく、どちらかというとフロント主導の人事で現在のポジションに就いた人物」と言われていることから、指揮官からの覚えが特にめでたいわけでもないという。こうした話を総合すれば、この“内閣改造”は着手しやすく信ぴょう性は高いかもしれない。
チームOBの松井秀喜氏が25日に行った少年野球教室で報道陣から低迷する古巣について問われ「まだ(シーズンの)半分もいっていないですよ」とコメントしていた。松井氏のその言葉に乗じて別の言い方をすれば、もう間もなく訪れるシーズン折り返しから前半戦の超失速を挽回するためにも球団はやはり何らかのもうひと押しを試みるべきだろう。
球団史上最悪の13連敗を喫し、借金8で5位に低迷する危機的状況にも関わらず現場指揮系統に対して何も策を講じなければ、まず事態は好転しない。その答えとして、くだんのコーチ人事は断行されるのか。要注目だ。