日ハム・大谷、投手として先発復帰の可能性は…”ウルトラC”の起用法はあるか?【パ展望第19節その2】
ロ野球はシーズン折り返しに差し掛かり、パ・リーグ第19節の2カードが27~29日に行われる。首位・楽天に1.5ゲーム差に迫るソフトバンクは、選手層の厚い打線で上昇気流に乗れるか。対する日本ハムは、大谷翔平の投手復帰の可能性に注目が集まる。
2017/06/27
西武VSロッテ、沖縄開催で地元選手に注目
3位・西武-6位・ロッテ 那覇 6勝2敗1分
沖縄開催の2連戦となる。ともに沖縄本島でキャンプを張っていないチームのため、地元にとっては新鮮さもあるだろう。県出身の選手にも注目だ。
西武は初戦先発に野上亮磨を立てる。エース・菊池雄星と並んで、カード頭を任されている野上には責任感も出てきた。ゴロを打たせて取るタイプだけに、低めを丹念につきたい。2戦目は沖縄出身の多和田真三郎が復帰との情報だ。今季、未勝利のまま右肩炎症でファーム落ち。再調整の末の登板が沖縄となるのは幸運かもしれない。この登板を良い機会にしたい。
打線は、前節のソフトバンク戦では機能していた。秋山翔吾を1番に置き、開幕当初のオーダーに戻している。浅村栄斗、中村剛也がやや好調とはいえないが、メヒア、よいつなぎをしている栗山巧、絶好調の炭谷銀仁朗と切れ目がない。多彩な攻撃が仕掛けられるだけに、チャンスを確実に生かしていきたい。
ロッテは借金が今季最多の26と膨れ上がってしまい、背水の陣で臨む2連戦となる。西武とはいつも接戦を見せているだけに、好ゲームを期待したい。
初戦の先発は二木康太と発表されている。チームトップの4勝を挙げている勝ち頭だ。西武との相性も悪くなく、打ち込まれた印象はそれほどない。強いストレートとカーブ、フォークのコンビネーションで、苦手意識を植え付けたい。
2戦目はルーキーの佐々木千隼か藤岡貴裕か。順当なら佐々木だが、やや疲れもみえる。先発を志願してファームで調整してきた2011年ドラ1の藤岡に先発のチャンスを与えてもいい。
打線は活発になってきている。1番・サントスが上手く出塁し、鈴木大地、角中勝也も調子はいい。ペーニャ、パラデスのどちらかに期待している現状だが、このパターンでいかに多く得点を重ねていくか。2番・三木亮もレギュラーをつかみつつあり、沖縄県出身の大嶺翔太にも期待したい。