阪神に新加入のロジャース。2015年にはメジャーで86試合出場、打率.296、出塁率.367の実績アリ
2017/07/02
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阪神タイガースに新たに加入することになった、元ピッツバーグ・パイレーツ傘下3Aのジェイソン・ロジャース内野手(29)。2010年のドラフトでミルウォーキー・ブリュワーズから32巡目(全体969位)で指名を受けプロ入りを果たし、下位指名ながらも、マイナーで実績を積み重ねメジャーの舞台まで這い上がった。
ロジャースは右投げ右打ち、身長が約185センチ、体重は110キロ超えと大柄な選手で、ポジションは一塁手と三塁手がメイン。ミルウォーキー・ブリュワーズに所属していた2015年には、86試合出場で打率.296、4本塁打、16打点という実績を残している。また、同チーム傘下のマイナーでは、2013年に自己最多の25本塁打をするなど、長打力も持ち合わせているようだ。
しかし、トレードでピッツバーグ・パイレーツに移籍した翌2016年シーズンは23試合出場で打率.080と絶不調。メジャーの40人枠から外され、マイナー生活を余儀なくされていた。
今季は、パイレーツ傘下の3Aで69試合に出場し、打率.289、9本塁打、34打点 出塁率.362という成績を残している。米国のセイバー系サイト「ファングラフス」によると、打球方向の40%が引っ張り、38%が中堅方向、21.8%が流し打ちと左中間方向に打球が飛ぶことが多い。そして、選球眼が悪くなく四球を選べるタイプで、例年3割5分以上の出塁率を記録している。
大柄な体格をしているが、メジャーでは長距離砲ではなく中距離打者としての将来を嘱望されていたようだ。
阪神では、昨オフに加入が発表されたエリック・キャンベル内野手(30)が打率.191、1本塁打、5打点と不発に終わっている。果たして、ロジャースは貧打に苦しむ阪神打線の救世主となることはできるだろうか。