「世界一に必要不可欠な先発左腕」 唯一の10代選手・松井裕樹選出の狙いとは?
侍ジャパンが3月10、11日に行う欧州代表との強化試合の日本代表26人を、2月16日に発表した。松井裕樹が唯一の10代で選出された。
2015/02/17
Getty Images
若手中心の布陣となった投手陣
侍ジャパンが3月10、11日に行う欧州代表との強化試合の日本代表26人を、2月16日に発表した。投手と野手で、陣容に込められた思いは全く違い、2つの顔を持った布陣となった。
野手に目をやれば、16人中13人が昨秋の日米野球の経験者が顔をそろえた。日米野球組で選ばれなかったのはソフトバンク・内川、オリックス・糸井のベテラン2人だけ。強化試合で、今さら実力を見極める必要もない主軸だ。
対して投手は、10人中6人が日米野球組で、小久保ジャパンでは楽天・松井、中日・又吉、巨人・沢村の3人が初招集となった。
2017年WBC、そして今秋に初開催されるプレミア12を目指したチームではあるが、開催時期の3月中旬というのがネックになった。各球団は開幕直前。特に主力先発投手は、3月27日の開幕戦登板が内定している投手など、逆算した調整を進めている段階だ。
投手に関しては、中継ぎと若手中心の布陣。開幕投手が予想される日本ハム・大谷や、広島・前田健、楽天・則本、右肘手術からリハビリ中のオリックス・金子らは選考対象外となっていた。
調整に影響を与えない野手は計算済みのベテランを除けば、代表の主力メンバーをそろえることができた。もっとも、強打の捕手である広島・会沢、成長著しいヤクルト・雄平ら新戦力の発掘を目指した試みもなくはない。
ただ、野手でいえば代表レギュラークラスの顔合わせ的意味合いが濃い。常に代表メンバーとして名を連ねることで、各選手に代表としての自覚を持たせることが、小久保監督の狙いだろう。
となれば、注目すべきは投手陣となる。