西武・多和田が今季初勝利、「89」つけ粘投。森コーチに捧ぐ
2017/07/11
埼玉西武ライオンズ・多和田真三郎投手が10日の千葉ロッテマリーンズ戦(メットライフドーム)に先発し、今季初勝利を挙げた。
今季6度目の先発登板でようやく白星をつかんだ。「うれしかったですね。我慢強く投げられた」と安堵の表情を浮かべる。
ロッテに先制を許して3点を先行されるも、味方が2点を返した直後の4回表と、同点に追いついた5回表を三者凡退で締めた。「点を取った後は一層集中して投げた」と振り返る。
右肩の違和感から戦線離脱し、6月28日のロッテ戦で復帰した。しかし、勝つことはできなかった。その試合後に森慎二コーチの訃報を知らされた。
下半身を意識した投球フォームは森コーチと磨いた。6回を投げ切り、多和田は復活の勝利を捧げることができた。
西武はこの日から森コーチの背番号89のワッペンをつけた帽子をかぶって試合に臨んだ。辻監督は「新しくチームが一つになるきっかけを慎二が与えてくれた」と話す。
多和田は「前半戦はチームのためになにもできてないので、少しでも貢献できるようにしてきい」と巻き返しを誓った。