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西武・菊池がたどり着いた“新境地”。パワーだけじゃない、明らかなスタイルの変化

埼玉西武ライオンズのエース菊池雄星は、今季ここまで8勝4敗の成績を残している。防御率は2.03(7月10日時点)でリーグトップを走っているが、開幕以来すべてが順風満帆なわけではない。

2017/07/11

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今季2度目の完封勝利

 今季2度目の快投劇はまるで別人のようだった。いや、新境地を切り拓くピッチングだった。
 
 西武・菊池雄星が7月7日の対楽天戦で5安打完封勝利。4月21日の日ハム戦以来、相手打線を封じ込める圧巻のピッチングを見せた
 
「前回、前々回と情けないピッチングで連敗していたので、このままズルズルとは行きたくないと思って臨んだマウンドだった。前半戦最後の登板なので、自分で最後まで行きたいと伝えました」
 
 球数は6回を終えた時点で107球。同じく完封した日ハム戦は144球を投げたとはいえ、シーズンはもう中盤に差し掛かっている。今季のこれまでの球数を考えれば7回が限度だろう。
 
 しかし、この日の菊池は、いつも以上に体の力が抜け、球数の多さを感じさせないほどキレがあった。
 
「球数云々じゃなく、投げているボールで判断して行けると思った」
 
 ふと昨季のある時期、彼が目指していたピッチングを思い出した。

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