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楽天は首位を守れるのか? 鍵握る「左偏重打線」と「魔の日程」【パ後半展望】

マイナビオールスターゲーム2017も終わり、いよいよペナントレースは後半戦に突入する。セ・リーグは広島カープが2位に8ゲーム差をつけて独走態勢。パ・リーグは東北楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークスが2強を形成、埼玉西武ライオンズ、オリックス・バファローズが追う展開だ。ここからどうペナントは変化していくのか。今回はパ・リーグ後半戦を展望する。

2017/07/16

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先発ローテ崩して首位ターンの楽天

 オールスターブレイクを控えた7月11、12日の楽天VSソフトバンクの天王山。策士・梨田昌孝監督が動いた。
 
 それまでのローテーションを崩し、則本昂大と岸孝之の2人を先発にそろえた。首位を守り切り、いい形で前半戦を終えたかったからだろう。この手腕こそ、梨田監督が過去に2度の優勝を果たしたゆえんと言える。
 
 追われる展開の後半戦では、梨田監督の手腕が大きく左右することは間違いない。鍵を握るのは、左打者偏重の打線をどう組み直していくかだ。
 
 楽天打線は、けがで離脱中の茂木栄五郎を含めて左打者が多い。島内宏明、ペゲーロ、岡島豪郎、銀次。この偏りをカバーするため、アマダーとウィーラーの外国人2人、今江年晶とスイッチヒッターの松井稼頭央がいるのだが、ウィーラーを除けば、期待ほどの活躍をしているとは言い難い。
 
 そもそもパ・リーグには先発の左腕が楽天以外には少なく、前半戦は左偏重の打線でも乗り切れた。ソフトバンクの千賀滉大をはじめ、北海道日本ハムファイターズの有原航平、千葉ロッテマリーンズの涌井秀章、オリックス・バファローズの金子千尋など右の好投手を打ち崩し、勝利を重ねてきた。
 
 対左腕では、西武の菊池雄星に3敗を喫しているが、そのほかは日本ハムの加藤貴之、オリックスの松葉貴大くらいしかローテーションを守っていない。そのため左偏重の打線は、調子を崩されることがなかったのだ。

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