大谷獲得の布石か。レンジャーズのマイナー選手放出で注目、知られざる「ボーナス・プール」とは?
メジャー挑戦に注目が集まる北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平投手。米メディアは契約金の上限の関係で「今オフの移籍の可能性は低くなった」と報じているが、今後のトレード次第では増額もあり得るようだ。
2017/07/18
レンジャーズ、大谷獲りの布石か
ささいなマイナー選手のいちトレードが、思惑を呼ぶ。これも日本ハム・大谷翔平のスケールの大きさか。テキサス・レンジャーズは15日、20歳のマイナー外野手のイエイソン・イリザッリをシカゴ・ホワイトソックスへ放出したと発表した。
普通のトレードならこれで終わりだが、交換相手は選手でも現金でもない。「インターナショナル・ボーナス・スロット」と明記された。この動きが、レンジャーズの大谷獲りへの布石との見方も、米メディアの中にはある。
昨年12月に合意された大リーグの新労使協定によって、外国籍の若手選手の獲得ルールが改められた。従来23歳未満の年齢規定が25歳未満へ引き上げられ、契約金に使える総額は一球団あたり1年間で500万ドル前後(約5億円)に制限。ポスティングされれば200億円以上とも言われていた大谷の契約総額が、5億円に制限され、日米で批判を集めたいわゆる「大谷ルール」だ。
このルールで定める1年間とは、7月2日から翌年の6月15日までを指す。今月2日の解禁後、外国籍の若手との1億円を超す大型契約が相次いだ。これを受け米CBSスポーツは5日に「大谷の今オフのメジャー移籍の可能性はより低くなった。大谷との契約時に使える金額は残されていないだろう」と伝えていた。