エース&主力打者として外せず 3年目・大谷翔平の起用法はどう変わる?
大谷の入団1年目、二刀流は厳しいという指摘する声も多くあった。しかし、段階を踏みながら、二刀流は成果を上げつつある。3年目、チームの武器として最大限二刀流を活かすために、どんな起用がされるのだろうか。
2015/02/24
打席数が増えれば、20本塁打以上も打てる
二刀流3年目、大谷翔平の開幕投手が決定した。昨シーズンの大谷は、投手として24試合に登板し、チームトップとなる11勝をマーク。押しも押されもせぬ日本ハムのエースとなった。キャンプ中も2月17日に行われた韓国・KIAとの練習試合では3回を無安打、6奪三振と貫録のピッチングを披露した。
栗山英樹監督は開幕に指名した理由を、「チームが優勝するため、この形にした」と語った。つまり、今年1年、大谷を中心でローテーションを回すことを意味する。順調にいけば30試合前後の登板となり、投球回200イニングも現実味を帯び、大谷が目標としている「15勝」も十分可能な数字となる。昨シーズンよりも高い数字が求められるのは確実だ。
一方、打者・大谷はどうか。昨年、打者として86試合に出場し、打率.274、10本塁打、31打点をマーク。すべてにおいてルーキーイヤーの成績を上回っただけでなく、日本人選手初の「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」という快挙を成し遂げた。
2月11日の阪神との練習試合では、本人が「少し詰まった」と言いながらも、逆方向であるレフトスタンドに放り込んだ。このホームランを見た他球団のスカウトは、「打者としても明らかに成長している。昨年よりも打席数が増えれば、20本塁打以上もいけるだろう」と語った。
問題は、投打ともに急激なスピードで成長を進める大谷の起用法だ。先述したように、エースとなった今シーズン、大谷は中6日もしくは中5日で登板することになるのは確実だ。その中で、打者としてどれだけ試合に出場することができるのか。