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エース&主力打者として外せず 3年目・大谷翔平の起用法はどう変わる?

大谷の入団1年目、二刀流は厳しいという指摘する声も多くあった。しかし、段階を踏みながら、二刀流は成果を上げつつある。3年目、チームの武器として最大限二刀流を活かすために、どんな起用がされるのだろうか。

2015/02/24

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本格的な二刀流に向けて

 昨シーズンの大谷は、先発登板する2日前から調整するため、野手として出場してから最低でも中2日以上空けてマウンドに上がっていた。野手として出場し、中1日で登板したのはソフトバンクとのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルの時の1回だけしかない。
 
 また登板した翌日は必ず休養日とし、中1日空けて野手として出場したのは、代打を含め10試合のみ。あと1勝で日本シリーズ進出が決まったCSファイナル第6戦でさえも、第5戦に登板したため、大谷を使うことはなかった。「ケガをしてしまったら、すべての計画が崩れてしまう」と栗山監督が言うように、体に負担がかからないように、細心の注意を払ってきた。黒木投手コーチも、このようなコメントをしている。
 
「おそらく今年も投手としていいパフォーマンスを出せるように調整していくと思う。ただ(大谷)翔平の体は大きくなり、強さも出てきた。もし、昨年ほど体に負担がかからないと判断すれば、野手として試合に出るのが増えるかもしれない」
 
 当然、栗山監督の中にも「二刀流3年目のビジョン」があるはずだ。以前、栗山監督は「翔平の体が最優先なんだけど、どこかで登板する前日や登板後の翌日に、代打として起用する可能性はある。ここぞという勝負どころで、翔平の力は必ず必要になる。二刀流という武器を持っているのはウチのチームだけ。チームが勝つためにその武器をどう使っていけばいいのか。最善の方法を見極めたい」と語っていた。
 
 正真正銘の二刀流となった今季、「15勝、20本塁打」も想像できない数字ではない。はたして、投打ともに昨年の成績を上回ることができるのか。それが実現した時、3年ぶりのリーグ制覇はより現実味を増すに違いない。
 
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