西武の”おかわり君”こと中村が通算350本塁打を達成も「特に意識はありません」とマイペース貫く
2017/07/20
埼玉西武ライオンズの”おかわり君”こと中村剛也選手は、19日に敵地・北九州市民球場で行われた福岡ソフトバンクホークス戦に5番・三塁手として先発出場。
第1・第2打席は凡退に倒れていた中村だったが、第3打席でキューバ人左腕・モイネロからバックスクリーン横に今季第20号となる2点本塁打を放ち、この本塁打で中村はNPB史上30人目となる350本塁打を達成した。
しかし、チームは中村が節目の一発を放ったが、投手陣の乱調が響き6-10で敗戦。中村の記録に花を添えることはできなかった。
節目の本塁打を放った中村は「打ててよかったです。350号という記録については特に意識はありません」と話しており、この日もマイペースを貫いていた。
中村は2008年以降に6度の本塁打王を獲得しており、故障なく過ごしているシーズンはほぼ中村が本塁打王になっている。特に、球が飛びにくい統一球が導入された2011年に48本塁打を放ち、2位のソフトバンク・松田に23本差をつけて本塁打王を獲得したシーズンは傑出度が高いだろう。また、この年の中村は1人でパ・リーグの約10%の本塁打を放っており、ロッテのチーム本塁打数(46)も上回っている。
そして、昨季は左股の関節を痛めて離脱し、規定打席にも到達できず悔しいシーズンとなったが、今季は開幕から1軍にフル帯同。本塁打王争いもトップのソフトバンク・柳田まで3本差に迫っており、量産体制に入れば2015年以来となる本塁打王も視野に入ってくることだろう。
ソフトバンク・柳田、オリックス・吉田正のような豪快なフルスイングではなく、独特のスイングで本塁打を量産する中村。今後も、西武の誇る主砲の活躍から目が離せない。