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ベイスターズ・柳田殖生 2軍の帝王が、貴重な脇役へ

さまざまな役割を果たせる選手がベンチに控えているだけで、心強い。起用の選択肢が増えるからだ。DeNAベイスターズのユーティリティプレイヤーとしての地位を確固たるものにしようとしている選手が、柳田殖生である。

2015/02/25

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チームに必要な複数の役割をこなせる選手

 プロ野球の育成枠を除いた支配下選手登録枠は70名。
 そして1軍の試合に出場できる、出場選手登録枠は28名、そして試合に出られるのはその中から25名。
 プロ野球というチームに所属していても、華やかな一軍という舞台に立てるのは実は3分の1弱と非常に少ない。
 
 一方、起用する首脳陣としても出場選手登録枠28名というのは少ないという印象を持っているのではないだろうか?
 28名のうち、投手の登録枠が大体12名ないしは13名。
 スターティングメンバーで出る野手が8名であっという間に20名、21名となる。
 これに捕手や内外野の控えに左右の代打、代走とあれこれ考えているとすぐに28名となる。
 試合展開上、先発が早い段階で崩れ、序盤から代打攻勢をかけると試合終盤には野手の数が少なくなり、投手がそのまま打席に入ったり、ベンチ入り野手全員が出場したりという事態はどのチームも年に何回かあることだ。
 
 DeNAの場合を少し考えてみたい。
 投手に12名ないしは13名と考えて、捕手に黒羽根、第二捕手に高城もしくは嶺井。
 内野手はロペス、グリエル、バルディリス、山崎に石川、倉本もしくは白崎。
 外野手は筒香、荒波、梶谷に多村に桑原。
 代打の切り札に後藤、それに左の代打に下園や松本……と考えていくとあっという間に出場選手登録枠は埋まってしまう。
 
 そんな窮屈な1軍出場選手登録枠の中で貴重な役割を果たすのが、複数の役割をこなせるユーティリティプレイヤーだ。
 そして、今回のキャンプでこのユーティリティプレイヤーとしての地位を確固たるものにしようとしているのが、柳田殖生である。

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