打倒、細川&鶴岡! 斐紹が挑む、厚き捕手のレギュラー争い
ホークスのキャッチャーは、細川、鶴岡ら実績のあるベテラン陣が揃う。しかし世代交代を考えると、この二人に割って入るような選手が台頭してくることが望ましい。10年にドラフト1位で入団した山下斐紹は、まさにその一人だ。
2015/02/27
登録名変更、心機一転の5年目
背番号22が春季キャンプでハツラツとしていた。
今季から登録名を「斐紹」に変更した山下斐紹。2010年ドラフト1位で入団した捕手で、ファームで実績を積み上げてきた。13年には1軍デビューを果たし、11試合に出場し、少ないチャンスで安打も記録した(14打数4安打)。しかし、14年は1試合のみの出場に終わった。オリックスとの緊迫した10.2の戦い、クライマックスシリーズに日本シリーズは経験することができなかった。
今季から名字が同じの山下亜文が入団したことにより登録名を変更したのだが、「名前で呼ばれた方が反応しやすい」と話す。
本人にとっていい転機となりそうな5年目が幕を開けた。
3年ぶりにA組でのスタートとなったが、「もう勉強なんて言っていられない」と意気込む。同期の拓也(甲斐拓也)とともに的山哲也バッテリーコーチとの特守でみっちりと鍛えられていた。初日から顔をゆがめながら、まずは体を作り上げる。その的山コーチに斐紹に求める要素を尋ねると「全部!」という答えが返ってきた。
「まず、経験がない。受けたことのない投手も多いですからね。投手のことを知っていくにもA組はいいチャンス。目つきが変わってきている。自分の思い通りにいかないときに、自分でどうコントロールしていくか。いいものは持っているけど、一つだけではダメ。トータルでのレベルアップが必要ですね」