今季の開幕後トレードは4件成立。移籍選手はチームの思惑通りの活躍を見せられるか
2017/08/02
期限近くには2件の金銭トレード
7月26日 巨人・ルイス・クルーズ-楽天・金銭
出場機会を求めるクルーズと、二塁手・藤田、遊撃手・茂木の故障などで内野の選手層が薄くなった楽天との意向が一致しトレード成立。
今季の巨人はマギー・マイコラス・マシソン・カミネロの4名で外国人枠を使い切っており、その他にもギャレットが控えているなど、助っ人の層が厚く巨人ではなかなか1軍昇格を掴めていなかった。
新天地の楽天では、故障から復帰した茂木が指名打者で出場していることもあり、主に遊撃手として試合に出場している。巨人では今季9試合の出場にとどまっていたが、楽天に移籍したからは既に6試合に出場しており、本人の希望通り出場機会は増加した。
しかし、現在はウィーラー・アマダー・ハーマンの3人に加えてクルーズという布陣で外国人枠での出場を勝ち取っているが、21本塁打を放っている”恐怖の2番打者”ペゲーロが1軍復帰となれば、クルーズが再び2軍落ちとなる可能性は高い。
7月31日 日本ハム・谷元圭介-中日・金銭
トレード可能期間の最終日に、突如発表されたこのトレード。谷元は昨季の日本シリーズでは胴上げ投手、今季はオールスターにも出場するなど主力の中継ぎ投手として活躍を続けていたが、国内FA権の存在や年棒などが絡み放出となった。功労者である谷元を金銭で放出したこのトレードでは、日本ハム球団に対して多くの賛否両論ある意見が飛び出した。
現在、中日は中継ぎ陣に不安を抱えているため、実績ある谷元にかかる期待は非常に大きくなっている。また、谷元は東海地方出身であり、中日は新たな”ご当地選手”をこのトレードでチームに迎え入れることに成功した。