開幕から正遊撃手としてチームを支える西武・源田。56年ぶり新人フルイニング出場など数々の記録達成も視野
2017/08/11
開幕から全試合フルイニング出場を果たし、現在では不動の2番・遊撃手として活躍を続けている埼玉西武ライオンズの源田壮亮内野手(24)。
今季は100試合にフルイニング出場し、打率.271(402-109)、3本塁打、42打点、28盗塁、17犠打、出塁率.325、OPS.681という成績を残し、7月には楽天・茂木の補充選手としてオールスターゲームにも出場を果たした。
大分商業高校・愛知学院大学・社会人野球・トヨタ自動車を経てドラフト3位で西武に入団した源田。開幕スタメンを勝ち取って9番・遊撃手でプロデビューを果たすと、5月まで3割近い打率を維持。6・7月は若干調子を落としたが、8月は再び3割超えのアベレージを残し調子を取り戻している。
7月下旬には豊田泰光氏・石毛宏典氏が持っていた球団新人選手の最多盗塁記録を更新し、現在は28盗塁でリーグトップに躍り出ている。2位の日本ハム・西川と1差と拮抗しているが、3位の外崎(15盗塁)には大差をつけており、現在は西川と一騎打ちの様相を呈している。
また、守備でも西武内野陣の守備力向上に大きく貢献。二塁手・浅村栄斗と共に構築している二遊間はパ・リーグでも屈指の守備力を誇っている。永江恭平・金子侑司・呉念庭・鬼崎裕司などが流動的に起用されていた正遊撃手不在問題を解決し、今季のチーム躍進の原動力となっている。
そんな目覚ましい活躍を続けている源田には、数々の記録達成が視野に入っている。以下、今季源田が達成見込みのある記録を紹介する。
・球団新人最多安打
現在、源田は109安打を記録しており、既に同球団の新人最多安打記録の歴代6位にランクイン。高卒ルーキーながら目覚ましい活躍を見せた清原和博氏が123安打、球団史上最多の石毛宏典氏が127安打と、往年の名打者が名を連ねているが、現在のペースで安打を積み重ねれば、記録更新は間違いないだろう。
ちなみに、歴代新人最多安打記録は、1956年に佐々木信也氏が記録した180安打となっている。
・盗塁
源田がこのまま盗塁数でトップを維持すれば、元阪神・赤星憲広氏が2001年に記録した以来16年ぶりとなるルーキー盗塁王となる。新人史上最多は、1998年に元ロッテ・巨人・楽天の小坂誠氏が記録した新人最多の56盗塁。
・全試合フルイニング出場
今までのNPBでルーキーイヤーにフルイニング出場を果たしたのは、1956年の佐々木信也氏・1958年の長嶋茂雄氏・1961年の徳武定之氏の3名のみ。全試合出場も1997年の小坂誠氏以来出ておらず、今季源田がフルイニング出場を達成すれば56年ぶりの快挙となる。
・新人史上最多得点
現在、源田はリーグ3位・歴代新人15位の67得点を記録。源田の出塁頻度も確かに多いが、後続の浅村栄斗・中村剛也などが本塁打や適時打で源田を本塁に還すことが多く、得点の増加に結びついている。球団新人最多得点は、1981年に石毛宏典氏が記録した82得点、新人最多は1950年に戸倉勝城氏が記録した90得点となっている。
数々のプレーで敵味方問わず多くのファンを魅了している源田。今季の残り43試合では、どのようなプレーでファンを沸かせてくれるだろうか。