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巨人・小林誠司、“温室育ち”で伸び悩む打撃。思い出すべき2000本安打・阿部慎之助からの金言

読売ジャイアンツ・阿部慎之助内野手が史上49人目の2000本安打を達成した。巨人の生え抜きとしては歴代5人目で、守備の負担の大きい捕手を務めながらの快挙だ。この阿部の功績から、打撃で伸び悩む正捕手・小林誠司が学ぶべき姿勢は何だろうか。

2017/08/15

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“黒歴史”乗り越えた阿部、小林も自らを逆境に追い込むべき

 そこから阿部は2年目の02年、徐々に投手陣の信頼を得るようになっていくと正捕手として完全に定着して一気に階段を駆け上がり、チームの日本一に大きく貢献。上原浩治投手(現シカゴ・カブス)と初の最優秀バッテリー賞も受賞し、このまま順風満帆に成長していくかと思われた。
 
 ところが「投壊」とささやかれた03年シーズンでは投手陣を巧くリードできずに大量失点するケースも目立ち、試合途中の懲罰交代(1―14で大敗した同年7月11日・阪神戦=甲子園球場など)でベンチへ強制的に下げられる試合も何度かあった。「阿部はチヤホヤされ過ぎて調子に乗っている」などとメディアやファンなどから批判の声が高まったのも、ちょうどこの頃だ。
 
 このような言わば“黒歴史”を乗り越えたからこそ阿部は大打者として、そしてGの正捕手として数々の栄光を築き上げることが出来た。
 
 ちなみに阿部自身も最近、よく「近頃のメディアは優し過ぎる。選手がミスを犯したらもっともっと厳しく批判したほうがいい」と口にしている。かつてメディアからクソミソに叩かれても「負けてたまるか」「必ず見返してやるぞ」などと自分に言い聞かせ、スターダムへとのし上がった自負があるからだ。
  
 時代背景も当然あるだろうが、小林はかつての阿部と比較すれば、まだまだ“温室”のような環境下でプレーし続けている感が否めない。それならば阿部から直接伝授された数々の金言をいま一度思い出し、あえて自身を逆境へと追い込んで這い上がっていくことがブレイクへの近道だと思われる。大先輩の2000本安打達成が自身を目覚めさせる1つのきっかけとなってほしい。

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