巨人・山口俊に“大甘”処分。悪しき前例で待ち受けるイバラの道…再起しても消えぬ汚点
読売ジャイアンツは、傷害と器物損壊の疑いで書類送検された山口俊投手に対して、今季終了までの出場停止と罰金および減俸の処分を科した。
2017/08/22
巨人、身内の不祥事に「大甘」の裁定
正直言って驚いた。傷害と器物損壊の疑いで書類送検され、球団からは今季出場停止と罰金、減俸の処分を受けた巨人・山口俊投手のことだ。一般社会では懲戒免職になって当然の蛮行である。
しかしながら巨人は「大甘」と評さざるを得ない裁定を下し、身内の不祥事に一応の終止符を打った。すでに山口俊は20日からジャイアンツ球場で練習を再開させている。各メディアの報道によると制裁金は1億円を軽く超えると見られ「厳罰」とする論調が多いが、高給取りの山口俊にとってはそこまで騒ぎ立てるほどの致命的な金額ではない。
しかもファンに夢を与えるべき立場にある選手が重大な反社会行為を犯したにも関わらず、ペナルティを与えただけで再びプロ野球の世界に生き残れるという図式は、今後の悪しき前例となりかねない危険性がある。
山口俊にも、あえて厳しい言い方をするが「どのツラを下げてプレーするのか」と問いただしたい。
山口俊から暴行を受けた被害者側とは示談が成立。球団側の説明によれば、被害者側から寛大な処分を下すようにしてほしいとの言葉をもらったというが、残念ながら「?」はどうしても拭えない。
当初は球団側に状況説明をすることすら拒んでいたはずの被害者がここに来て突然手のひらを返すようになった経緯を考えれば、相当額の示談金を手にしたのではないかと邪推したくもなる。ネット上でも同様の書き込みが方々で散見できるが、そのようにうがった目で見られても仕方があるまい。