日本ハム・大谷が先発投手復帰、ソフトバンクは強力クリーンアップで独走態勢へ【8月29~31日パ展望】
北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークスは、旭川で2試合、札幌ドームで1試合の計3連戦になる。すでに来季を見据えている5位・日本ハムの若手は、首位を行くソフトバンク相手にどこまで渡り合えるか。一方、ソフトバンクは独走優勝に向け、手を緩めるつもりはない。
2017/08/29
日ハムは有原、高梨、大谷のSB必殺ローテ
5位 日本ハム ― 1位 ソフトバンク 旭川、札幌ドーム 6勝15敗
日本ハムは初戦先発に有原航平が上がる。昨季はソフトバンク戦4勝を挙げるなど、飛躍の年にした。今季のここまでの成績は悪いが、ひとつでも巻き返しておかないと来季に響くだろう。
2戦目は高梨裕稔、3戦目は大谷翔平が先発復帰を果たす。有原、高梨、大谷の3人の先発は、昨季ソフトバンクを相手に3タテをくらわした必殺ローテ。90年代のアトランタ・ブレーブスのグレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツを思わせるローテで挑む。
大谷は、7月12日のオリックス戦以来の先発だ。この復帰登板を目当てにメジャースカウトが大挙押し寄せるという。注目の一戦となりそうだ。
打線は若い力で挑む。1番・西川遥輝と2番・松本剛が好調をキープ。打席に立つことがあれば大谷の調子も悪くない。課題はどう返すか。レアード、中田翔の復調が待たれる。ショートのレギュラーだった中島卓也が故障で離脱。若い太田賢吾にチャンスが与えられそうで、プロ初本塁打を放った横尾俊健らの奮起を期待したい。
ソフトバンクの初戦先発はバンデンハーク。4連勝中と絶好調でつけ入る隙がない。ただ日本ハム戦は、今季4戦3敗で防御率は5点台とやや不得手にしている。足でかき回されないようにしたい。2戦目は調子を取り戻してきた石川柊太、3戦目は中田賢一か。
打線は中村晃、柳田悠岐、デスパイネのクリーンアップが絶好調だ。チャンスで彼らに回せば大量得点が期待できる。1番に入ることが多い明石健志、2番・今宮健太も振れている。オーソドックスに攻めていくのがソフトバンク打線で、それが強さでもある。下位打線に少し元気がないが、交代を繰り返しながら上位に回していきたい。