阪神に新加入する元日本ハム・メンドーサ。中継ぎが盤石な阪神で1つでも多く白星を稼げるか
2017/09/01
阪神タイガースに途中入団することになったルイス・メンドーサ投手(33)。今季は日本ハムで20試合に登板(17先発)して99回2/3を投げて3勝7敗、56奪三振、38四球、防御率3.97、WHIP1.44という成績を残していたが、若手を起用する日本ハムのチーム事情もあり8月24日にウエーバー公示にかけられていた。
そして、8月31日に先発陣に不安を抱えている阪神タイガースへの移籍が発表された。
現在、阪神では秋山拓巳がチームトップの12勝をマークしているが、11勝をマークしているエースのメッセンジャーが故障離脱中で、能見篤史・青柳晃洋・岩貞祐太の3人がチーム3位タイの4勝、今季3勝に終わっている藤浪晋太郎も制球難に苦しめられているなど、先発陣に不安を抱えている。
一方で中継ぎ陣の安定感はあるため、チーム防御率はリーグ1位の3.32を記録している。
先発としての活躍が期待されているメンドーサだが、長いイニングを稼ぐことには長けておらず、NPB通算4年間で完投は2回のみ。今季最長イニングは8月18日の西武戦で記録した7回1/3だが、平均すると5~7回で降板することが多くなっている。
しかし、阪神は藤川・岩崎・高橋・桑原・マテオ・ドリスといった中継ぎ陣が安定している。そのため、メンドーサがある程度試合を作れば、残りは救援陣がリードを守り切ってくれる可能性は高い。また、メンドーサは基本安定した投球を見せるが、突如乱調に陥るという特徴もあるため、どのタイミングで継投に切り替えるかという点は非常に大事となってくるだろう。
9月1日現在、阪神は首位・広島まで5.5ゲーム差の2位につけており、逆転優勝の可能性も残る。シーズン佳境で加入した新助っ人・メンドーサは、新天地で1つでも多く白星を稼ぎ、チームの浮上に貢献することはできるだろうか。