10連敗中の楽天、復調の鍵は? 破壊力なき日ハム戦で再浮上狙う【9月5~7日展望】
北海道日本ハムファイターズ対東北楽天ゴールデンイーグルスは、富山と1日移動を挟んで東京開催という変則日程だ。10連敗中の楽天はCS進出が安泰とは言え、どこかで流れを変えなければいけない。日本ハムは来季以降へ向けてのチーム作りが着々と進行中だ。
2017/09/05
初戦は千葉出身投手対決
5位 日本ハム ― 3位 楽天 富山、東京D 6勝12敗
初戦先発は楽天が藤平尚真、日本ハムは上沢直之と予告されている。千葉県出身の投手対決だ。
藤平は前回登板の8月22日のロッテ戦でプロ初勝利を挙げた。まだ身体はできていないが、ゲームメーク能力に長けている。スライダーを中心にした外の出し入れで勝負する。チームが苦しい状況だけに、若い力で活気づけたい。
今季、復活の様相を見せている上沢は8月27日の楽天戦以来の登板。その時も勝利を挙げた。来季へつなげるためにも、復活を確実なものにしたい。2戦目は楽天が安樂智大、日本ハムが有原航平か。
楽天打線はいまだに元気がない。1番のオコエ瑠偉は3日のソフトバンク戦で4三振を喫した。しかし、初球から振っていく積極的な姿勢はこれからも続けたい。梨田監督がどこまで我慢できるかだ。ウィラー、アマダー、ペゲーロら外国人頼みなのは変わらないが、若い内田靖人がカンフル剤の役目を果たせるか。銀次、岡島豪郎、島内宏明、茂木栄五郎ら日前半戦を引っ張った打者の復調が待たれる。
日本ハムはリーグトップの盗塁を記録している西川遥輝の存在が怖い。タイトルを考えれば、出塁と盗塁は必ず狙ってくるはずだ。今週は登板予定がない大谷翔平が3番に入ることが予想される。チーム全体にモチベーションが低く、去年のような破壊力を感じる怖さはない。楽天はこの2試合で調子を取り戻したい。