西武、打線は破壊力抜群。逆転Vへ復調が不可欠な存在は? 日ハム相手の投球に注目【9月8~10日パ展望】
埼玉西武ライオンズは前節勝ち越し、本拠地で5位に甘んじる北海道日本ハムファイターズを迎える。優勝を諦めないためにも、下位を相手にしっかり勝ち星を重ねたい。日本ハムは来季に向けた準備が着々と進んでいる。
2017/09/08
2位 西武 ― 5位 日本ハム メットライフドーム 西武15勝4敗
西武の先発は野上亮磨、多和田真三郎、ウルフの3人と予想する。
野上は2連勝と安定してきているが、多和田とウルフは連敗中。ともに前回登板では5回を持たずに降板している。首位を狙う、あるいはCSからの逆転を狙うのであれば2人の復調が不可欠だ。完封かKOかという多和田は安定感を身につけたい。
打線は若手・中堅・ベテランが上手くかみ合っている。首位打者の秋山翔吾がチャンスメークし、浅村栄斗が拡大。8月の月間MVPを獲得した山川穂高らが名を連ねる破壊力抜群の打線だ。5番に森友哉を置いて、6、7番が中村剛也、栗山巧。5番が3人続くくらいの怖さのある並びだ。ベンチにはメヒアと坂田遼が控えるほどだ。
日本ハムは先発陣がどこまで踏ん張れるか。
初戦は高梨裕稔が務める。前々回からローテに復帰した高梨は来季を考えると、先発投手としてのポテンシャルを見せたいところだ。フライアウトが多くとれるスピンのかかったストレートを強力西武打線に投げ切れるか。2戦目はゲームメーク能力の高い加藤貴之、3戦目は石川直也が2度目の先発登板となる。
打線は、1番・西川遥輝、2番・松本剛、3番・大谷翔平が好調をキープしている。課題は4番以降の打者だ。中田翔、レアード、大田泰示の長距離打者に元気がない。
チャンスをもらっている太田賢吾や石井一成は、先頭の西川につなげる役割を果たしたい。メンバーは固定されつつあるものの、やはり突き抜けた力はない。今のうちにしっかり経験を重ねたい。