ソフトB・五十嵐の1軍復帰でブルペン陣が”完成形”に。勝ち継投以外も戦力充実、V奪回へ視界良好
2017/09/09
8日の公示で、福岡ソフトバンクホークスの五十嵐亮太投手(38)が1軍に復帰した。これにより、ソフトバンクのブルペン陣が「完成形」になったと言っても差し支えなくなった。
現在、ソフトバンクは守護神・サファテを筆頭に岩嵜翔・森唯斗・モイネロ・嘉弥真新也らが勝ち継投として登板している。一時期は先発が長いイニングを投げ切れず、五十嵐が離脱したこともあって彼らへの負担が激増していたが、モイネロの台頭・先発陣の復調が重なり負担は分散されることになった。
また、現在のソフトバンクには安定した勝ち継投だけでなく経験豊富なベテランの中田賢一・寺原隼人もベンチには控えている。先発・中継ぎの両方で経験のある両名は、ロングリリーフも可能で、ローテーションの谷間に先発することも可能だ。
そして、武田翔太の先発復帰によってシーズン途中から先発に転向していた石川柊太が再びリリーフ転向。石川は先発でも結果を残していただけに、ソフトバンクの選手層の厚さを感じさせる配置転換となった。
そして、ソフトバンクブルペン陣の層の厚さが見えたのは、5日のオリックス戦だった。この試合では、先発のバンデンハークが6回途中で降板。その後、嘉弥真・森・モイネロとつないでリードを守っていたが、セットアッパーの岩嵜がT-岡田に3ランを被弾。まさかの展開で試合が振り出しに戻ったが、ソフトバンクは9回から石川を投入した。
リリーフ転向後初登板となった石川は、力強さを増した直球と得意のパワーカーブを武器に2イニングを無安打・4奪三振・1四球・無失点に抑える快投。そして、延長11回に味方が1点のリードを奪うと、最後はサファテが試合を締めこの試合で日本新記録の47セーブを達成した。オリックスは試合終盤にも3人のルーキー投手が登板していたのに比べ、ソフトバンク救援陣は貫禄のある投球を見せた。
シーズン終盤にブルペン陣が盤石な布陣となったソフトバンク。2季ぶりとなるリーグ制覇・そして日本一に向けてもうひと踏ん張りといきたいところだ。