着実に成長続ける西武の2年目右腕・多和田。背番号「18」の系譜継ぎ右腕エースの座狙う
2017/09/10
埼玉西武ライオンズの2年目右腕・多和田真三郎投手は、9日に本拠地・メットライフドームで行われた北海道日本ハムファイターズ戦に先発登板。7回を111球で4安打・6奪三振・1四球・1失点という好投を見せたが、打線が日本ハム投手陣の前に完封負けを喫し、多和田は今季5敗目を喫した。
昨季は18試合に登板して7勝5敗をマークした多和田だったが、98.2回で91三振を奪うも、101被安打・40四球で防御率4.38・Whip1.43と安定した投球を見せることはできなかった。
そして、今季は開幕後に結果を残せず、4月25日のオリックス戦で5回5失点と4戦連続で打ち込まれ登録抹消。その後、2軍では4試合に登板して19イニングを投げ、未勝利ながら防御率1.42と結果を残して6月28日に1軍復帰。7月は3戦3勝で防御率1.35、8月には2試合連続完封勝利をマークするなど調子を上げ、復帰後は10試合中6試合でQSを達成している。
1軍復帰前には8.50としていた防御率も3.87まで改善。開幕直後に打ち込まれ悪化していたWhipも1.25まで持ち直した。多和田は2軍降格を経て、今季だけでなく来季以降への更なる飛躍につながりそうな改善を見せた。
西武の背番号「18」はロカビリー投法で有名な若生忠男、オリエンタル・エクスプレスとして名を馳せた郭泰源、平成の怪物・松坂大輔、ポーカーフェイスながらも熱い闘志を見せた涌井秀章など、往年の名投手が背負ってきた番号だ。多和田もこの系譜を継ぎ、今後より一層の飛躍を見せていきたいところだ。