巨人・澤村の「施術ミス騒動」。早期沈静化の一方、懸念される最悪のシナリオとは?
右肩のコンディション不良で、2軍調整中の読売ジャイアンツの澤村拓一投手について、球団トレーナーによる針治療のミスだった可能性があることが明らかになった。
2017/09/12
完全回復までの道のりは?
どのようなリハビリで完全復帰までの道のりを整えて行くのか。また、今オフの契約更改交渉で来季年俸はどうなるのか。仮にかつてのようなコンディションを取り戻せなかった場合、どういう保障を準備しているのか――。
球団側は非を認めた以上、最悪のケースも想定した上で澤村に対してあらゆる面において誠意を尽くし、対応していかなければいけないだろう。
澤村への対応を今後もし誤るようなことがあれば、将来的な編成面にも悪影響が及んでしまいそうな気配だ。
すでにアマチュア界の一部からは巨人に対し「選手のコンディション管理体制は大丈夫なのか」「澤村投手のように万が一のことが起きた場合、万全の保障をしてくれるのか」などと心配する声も出始めている。
当然と言えば、当然だ。巨人は1996年、槙原寛己投手(現評論家)が球団トレーナーによる針治療の施術ミスで肺に穴があく「気胸」で入院するトラブルを引き起こしている。
20年以上前の出来事とはいえ、球団史上で一度ならず二度までも施術ミス騒動が頻発したとあれば、そんな巨人にプロへ選手を送り出す側のアマチュア界としては「再発防止に努めているのか」と不安になるのも無理はないだろう。
たとえ巨人からドラフト指名を受けてもいい顔をしないアマチュア選手が出てくるかもしれない。