巨人・澤村の「施術ミス騒動」。早期沈静化の一方、懸念される最悪のシナリオとは?
右肩のコンディション不良で、2軍調整中の読売ジャイアンツの澤村拓一投手について、球団トレーナーによる針治療のミスだった可能性があることが明らかになった。
2017/09/12
騒動の波紋は球界の外にも…
針治療への風評被害も心配だ。ネット上でも鍼灸師の資格を持つ人たちが「巨人側は非を認めたのだから、なぜこのような針治療の施術ミスが起こってしまったのかという点について、しっかりと検証してほしい」などと念入りな調査を求めるコメントがいくつか散見された。
世の中で針治療に関しては、まだまだ万人受けしているとは言い難い側面もある。それだけに事情をよく知らない一部の人が「針治療は施術ミスが頻発する」という誤った先入観を抱いてしまうことも懸念されるだろう。
澤村が再び1軍のマウンドに立ち、万全の投球を見せられるようになる日が来るまで、この騒動に終止符が打たれることはない。
ただ、その一方で球団トレーナーの“失態”を告発する形になった澤村自身に対しても「彼は確かに被害者だが、余りにも一方的にモノを言い過ぎなのではないか」「そのトレーナーさんには彼自身もお世話になったことがこれまで何度もあったわけだし、被害ばかりを主張するのではなく、かつて槙原さんがそうしたようにトレーナーさんをかばうような言動を少しぐらい見せてもよかったのではないか」などといった疑念の声も一部関係者の間から向けられていると聞く。
いずれにしても、この一件がチーム内に残した爪痕は、山口俊の事件同様に相当大きい。それにしても近年の巨人はグラウンド外での問題発生が余りにも多過ぎる。非常に気がかりだ。