広島、一気にM減で優勝へ! 窮地のDeNAは試される底力【9月12~14日セ展望】
首位の広島東洋カープがホームに3位・横浜DeNAベイスターズを迎える。優勝マジック「5」としているだけに、一気に優勝の可能性もある。本拠での試合が続く今週中には決めたいはずだ。一方のDeNAは前節の阪神戦で3連敗。ここでも苦しい戦いだと一気に転落する可能性もある。
2017/09/12
1位 広島 ― 3位 DeNA マツダスタジアム 9勝11敗
広島の初戦先発は野村祐輔、DeNAはウィーランドだ。
今季エース格にのし上がった野村はDeNA戦3勝と相性がいい。ボールを低めにコントロールし連打を許さない。ピンチになって間を置く独特の投球テンポは今や彼が身につけた技だ。
一方のウィーランドは7月18日以来負けなし。安定したピッチングを繰り広げ、前回登板では6回を無失点に抑えた。今回もしっかりゲームメイクしたい。2、3戦目の先発は広島が中村祐太とジョンソン、DeNAが飯塚悟史と今永昇太になりそうだ。
9連勝中の広島は打線が好調だ。故障で離脱した鈴木誠也の穴を松山竜平がしっかりと埋めている。菊池涼介や丸佳浩らで好機を作り、安部友裕らがしっかりと生かしている。常勝チームになり、若い西川龍馬が勝負所の一打を放つなど、選手層はかなり厚い。ポストシーズンでの対戦の可能性も考えれば、今のうちにDeNAをしっかり叩いておきたい。
DeNAは窮地に立たされている。4位・巨人とのゲーム差がなくなり、ここからどう踏ん張れるか。2、3戦目をいかに勝ちきるかが勝負だろう。経験の浅い中村祐、昨季から抑えられてきたジョンソンをどう打ち崩すか。ロペスのあたりが止まっているのが気がかりだ。ラミレス監督が打順を入れ替えてくるかも注目したい。
広島との対戦成績は11勝9敗と勝ち越している。ポストシーズンに進めばこの成績は生きてくる。マツダでは一つの負け越しており、ここで勝ち越すだけでも大きく違う。4位転落もあり得る窮地だけに、ここから粘れるか。本当のチーム力が試されている。