巨人、20代野手の17年成績は? 今季も若手の台頭ならず…深刻な内野手不足【死亡遊戯コラム】
今シーズンも佳境に入り、読売ジャイアンツは9月14日時点で65勝61敗3分で3位。4位の横浜DeNAベイスターズと1ゲーム差。クライマックスシリーズ進出をかけたし烈な戦いが続くなか、投手陣はエース・菅野を筆頭に世代交代が進んでいる。一方、今季も20代の若手野手は伸び悩んでいる。
2017/09/15
世代交代進む投手陣とは対照的。伸び悩む野手陣
あの頃の巨人、意外と若かったんだな。手元の資料を見ながらそう思った。
先月の阿部慎之助2000安打達成の原稿を書く際、背番号10がプロデビューした2001年の巨人スタメン一覧を調べる機会があった。
高橋由伸26歳、松井秀喜27歳、清水隆行28歳、仁志敏久と元木大介30歳、江藤智31歳、清原和博34歳。もちろんルーキー阿部は22歳だ。
FAや外国人選手の大型補強を繰り返していたイメージが強い21世紀初頭の長嶋巨人のオーダー。20代の中軸、アラサーの脇役、30代前半から中盤のFA移籍組、そして22歳の正捕手とある意味理想的な年齢構成だったことに驚いた。
さらに8年進んで、日本一に輝いた2009年は阿部が脂の乗り切った30歳、ラミレス35歳、小笠原道大36歳という頼れるクリーンナップに加え、坂本勇人21歳、松本哲也25歳、亀井善行27歳といった若手野手が顔を揃えていた。ちなみにこの年の松本は育成出身野手初の新人王を獲得している。
秋のドラフト1位で長野久義(当時25歳)を指名。11年オフにはFAで村田修一(当時31歳)が加入した。いわば彼らが12年からのリーグV3メンバーの中心となったわけだ。
そして、2017年。投手陣は新エース菅野智之を中心に田口麗斗や畠世周といった面々が台頭しローテの世代交代が進みつつあり、捕手は28歳の小林誠司と24歳の宇佐見真吾がポジション争いを繰り広げている。
問題は内外野の野手陣だ。30代後半を迎えた阿部や村田はそろそろ年間を通したフル出場は厳しくなってきたし、長野は12月で33歳、亀井も35歳とベテランの域に達しつつある。今シーズン大活躍のマギーにしても来季36歳だ。3年後もレギュラー出場してそうなのは88年生まれの坂本勇人と87年生まれの陽岱鋼くらいだろうか。