広島、安定の打撃陣で本拠地Vへ! 最下位ヤクルトは意地見せられるか【9月16・17日セ展望】
M1とした広島東洋カープが本拠地・マツダスタジアムに最下位・東京ヤクルトスワローズを迎える。天候が心配されるが、今季の対戦成績では16勝6敗1分と圧倒している。ヤクルトはどこまで食い下がれるか。
2017/09/16
1位 広島 ― 6位 ヤクルト マツダスタジアム 16勝6敗1分
広島の初戦先発は14勝の薮田和樹、ヤクルトは小川泰弘と発表されている。
薮田は3連勝中で、前回登板の中日戦では9回完封勝利を挙げている。ソフトバンクの東浜が同日に先発するだけに、亜大の後輩としてW胴上げ投手を狙いたいところだ。2戦目はおそらく大瀬良大地になるだろう。ルーキーイヤー以来の2桁勝利まであと一つの大事な登板だ。
打線は上位から下位まで全く切れ目がない。1番の田中広輔と3番の丸佳浩が安定し、4番の松山竜平が絶好調。併用されることが多い、新井貴浩とエルドレッド、安部友裕、岩本貴裕やバティスタが仕事を果たし、休む間のない打線といえる。本拠地での優勝決定というモチベーションの高さも手伝うはずだ。
広島が優勝を決めれば2年連続となる。昨季沢村賞のクリス・ジョンソンが万全ではないなか、野村祐輔の安定感と、今季から台頭した薮田が14勝を挙げ、大瀬良大地、岡田明丈ら若い世代が続いてきた。打線はシーズン終盤になって4番の鈴木誠也が離脱したのは痛かったが、タナキクマルを軸にしながら、安部友裕、西川龍馬らが切磋琢磨して厚みを増した。
対するヤクルトは2015年覇者ながら、今季は最下位に低迷。けが人が続出し、先日は今季広島戦に好投を続けていたルーキーの星知弥が今季絶望と発表されたばかりだ。真中監督の退任も決まっており、どん底の状態といえるだろう。
その中で初戦の先発は小川泰弘が上がる。今季は本調子ではないまま、シーズンを過ごしてきたが、最後に意地を見せられるか。打線も山田哲人、バレンティンがシーズン前半の不調から脱したものの、選手層の底上げがまだ図れていない。2015年覇者チームとしてのプライドのある戦いが求められる。