阪神・安藤が現役引退表明。先発133試合・救援352試合と献身的にチーム支えた縁の下の力持ち
2017/09/16
阪神タイガースの安藤優也投手(39)は、15日に今季限りでの現役引退を表明した。自身の背番号「16」と同じく、16年目で縦縞のユニフォームに別れを告げる。
大分県出身の安藤は、大分県立大分雄城台高校・法政大学・トヨタ自動車を経て2001年の自由獲得枠で阪神に入団。この年には、大学でもバッテリーを組んでいた後輩の浅井良も共に自由獲得枠で指名されている。
安藤はルーキーイヤーの2002年4月に横浜戦でプロ初白星を上げたが、この年は3勝止まり。しかし、2003年には中継ぎに転向して51試合登板で防御率1.62と大活躍。阪神の暗黒時代に終止符を打つリーグ優勝に貢献し、この年に1軍で頭角を現した。
2005年には岡田彰布に監督が変わり、先発に再転向。この年は二段モーションの規制が強化され、安藤も例外ではなかったが11勝5敗と自身初の2桁勝利・規定投球回到達を達成し、この年もリーグ制覇に貢献した。2008年から2010年にかけては3年連続で開幕投手を務めるなど、先発としてチームを支えた。
その後、2010年から2012年は結果を残せず苦しいシーズンとなったが、2013年から再び中継ぎに転向。2013年から2016年まで4年連続で50試合以上に登板するタフネスさを発揮し、同じくベテランの福原忍と共にブルペンを支え続けた。
そして、今季の安藤は1軍登板がなく、ウエスタン・リーグでも28試合登板で防御率4.10と振るわず、39歳という年齢もあり現役引退という選択肢を選ぶこととなった。
安藤の通算成績はプロ16年で485試合登板、1120回2/3、77勝65敗76ホールド11セーブ、822奪三振、311四球、防御率3.60。
先発登板は133試合で、救援登板は352試合と献身的に阪神を支えてきた安藤。タイトルには縁がなく、縁の下の力持ちとしての働きが目立った右腕だが、経験の豊富さは球界でも随一。猛虎軍団の一時代を支えてきた男は、今後はどのような道を歩むことになるだろうか。