今の斎藤佑樹を支える、絶対的な球種 開幕先発ローテ入りもあるか?
日本ハムの斎藤佑樹が開幕ローテーション入りに向けて、前進している。その斎藤を支える一つの球種がある。
2015/03/11
ベースボールチャンネル編集部
ライバルも結果を残す
日本ハムの斎藤佑樹が開幕ローテーション入りに向けて、アピールを続けている。3月7日に教育リーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)に先発し、4回を3安打3失点(自責点0)、4奪三振とまずまずの投球を見せ、次戦に望みをつないだ。
試合後、斎藤は3回に味方の2失策から3点を失ったことに対し、「エラーが続いて淡泊になってしまった。もっとやり方はあったと思う」と反省を口にしたが、その一方で「変化球でカウントも取れたし、真っすぐで三振を取れたので、そういう意味では良かった」と手応えを感じていた。
この試合の報告を受けた栗山英樹監督は「今年の(斎藤)佑樹は投げる場所さえ与えてあげれば、結果を出しそうな気がする」と評価。次戦の結果次第で、開幕ローテーション入りする可能性も十分に出てきた。
今季、日本ハムのローテーションは開幕投手の大谷翔平とメンドーサは確定しているが、それ以外はまだ決まっていない。残り4枠を、武田勝、吉川光夫、中村勝、浦野博司、上沢直之、そして斎藤佑樹の6人で争っている。
さらに4月は、日程上、6人ではなく5人で回すことができるため、競争はより激しさを増している。また、栗山監督は「ローテーションに最低でもひとりは左投手を入れたい」という構想があり、実質、2枠を4人で争っている状況だ。
それでは、斎藤のライバルたちの近況はどうか。中村は、3月3日の巨人戦で4回を4安打1失点と好投。キャンプ中、右太もも裏の張りで二軍調整が続いて浦野も、4日の巨人戦に登板し、2回を無失点。上沢は2月に登板したオープン戦、練習試合で精彩を欠いたが、3月7日のDeNA戦で5回1失点と好投し、復調をアピール。正直、昨年わずか2勝の斎藤がローテーション入りするためには、それ相応の結果を残さなければならない。