成長途上の日本ハム2年目・横尾。学生時代のようにプロでも大砲として主軸担えるか
2017/09/20
北海道日本ハムファイターズの横尾俊健内野手(24)は、19日にKoboパーク宮城で行われた東北楽天イーグルス戦に5番・DHとして先発出場。楽天先発・美馬の前に3打数無安打と結果を残すことはできなかったが、好投手を相手にしても持ち味の力強いスイングは崩さなかった。
横尾は西東京地区の名門・日大三高で1年秋からレギュラーを掴むと、2011年の甲子園では阪神・高山らと共に全国制覇を成し遂げ、甲子園通算で15試合に出場し打率.460と大舞台でその実力を如何なく発揮した。大学時代は打率.248と伸び悩んだが、通算13本塁打とパンチ力は健在。そして、2015年のドラフト6位で日本ハムに指名されプロ入りの夢を掴み取った。
昨季は1軍では10試合出場で打率.118とプロの壁にぶつかったが、2軍では8月に月間MVPを受賞するなど、今季は飛躍の期待が高まっていた。
そして、今季は開幕1軍入りを果たしたが、結果を残せず5月に2軍落ち。その後、6月に1軍昇格を果たすが、3日で抹消。夏場は2軍暮らしとなったが、8月中旬に再び1軍昇格を果たし、8月27日の楽天戦でプロ初本塁打を記録した以降の試合では、スタメン出場の機会が大幅に増加。
横尾の今季成績は36試合出場で打率.212(85-18)、4本塁打、9打点、出塁率.287、OPS.652。まだまだ成長途上ではあるが、出場機会を得るために本職の三塁手だけでなく一塁手・二塁手・左翼手として先発出場することも多い。
最近は5番や6番での先発出場がほとんどとなっており、学生時代のように中軸で出場することが多くなってきた。長打力は健在だが、確実性に課題が残っているだけに、1軍の環境に適応して今季は少しでも成績向上を果たしたいところだ。
和製大砲としての開花が期待される横尾。将来的にはプロでも打線の中軸を担えるよう、現在手にしているスタメン出場のチャンスを活かし、来季以降につながる経験をしっかりと積んでおきたいところだ。