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巨人・澤村の“施術ミス報道”で浮かぶ疑問。はり治療での神経まひ「可能性は極めてゼロ」【小宮山悟の眼】

読売ジャイアンツの澤村拓一投手が球団トレーナーによるはり治療のミスで腕に神経まひが生じた可能性があるとして、球団から謝罪を受けた。投手の故障についてはデリケートな話題だが、今回はこの件について話したい。

2017/09/21

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なぜはり治療に頼るのか

 まず選手がなぜはり治療を受けるかを考えてもらいたい。
 
 きっかけはそれぞれだが、基本的には故障箇所が治らないからだ。一般の人にはプロ野球選手がどの程度はり治療を受けているかというのはわからないだろう。人によって差はあるものの、好んで受ける選手はたくさんいる。ちなみに私ははり治療が大好きだった。
 
 その理由はけがの回復が早まるからだ。私の場合、ある箇所の状態があまりよくない場合、マッサージ等でメンテナンスをするのだが、それが思うようにいかないときにはり治療を受けていた。それによって症状が劇的に改善されたため、違和感を取るには最適だと思っていた。
 
 もちろん、はり治療を好まない人もいる。自分に合わないと感じた選手たちははり治療を受けていなかった。
 
 そもそもはり治療を受けたことがない人は治療効果を知らないため、いきなり治療を受けることはない。他の選手から「はりがいい」と聞いたからトレーナーにお願いしたり、あるいはトレーナーの方からの打診があったりして、初めて治療を受けることになるだろう。

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