ピタゴラス勝率を上回る阪神、前回3タテを喫した中日にリベンジなるか?
9月19日から阪神は、地元・甲子園で4位の中日と3連戦を迎える。前回、ナゴヤで3タテを喫した阪神は、9月に入って調子を落としているのが気がかりだ。リリーフ陣と中軸・鳥谷の復調が待たれる。
2014/09/19
ピタゴラス勝率より実際の勝率が上回る阪神
セリーグは巨人の優勝がカウントダウンに入ってきたが、2、3位争いはまだ目が離せない。その中心にいるのは上にいる広島を追い、下にいるDeNA、中日に迫られている3位の阪神だ。
開幕から低空飛行の投手陣は一向に復調の気配を見せず、決して良いとはいえない打線の頑張りでなんとか上位に喰らいついてきた。交流戦は11位、6月が終わった時点で借金生活だったが、7月に巻き返し、8月末にはあわや首位奪取というところまできた。弱いようで、意外と強いというのが今シーズンの阪神の印象だろう。
得点と失点からチームの適正な勝率を予測する「ピタゴラス勝率」(総得点の2乗/総得点の2乗+総失点の2乗)で今季の阪神を見てみると、ピタゴラス勝率.471に対して、実際の勝率は、.511と4分ほど良い。これは首位の巨人に次いでセリーグでは2番目に高い。数字だけですべてを断定できないが、今シーズンの阪神は実力以上に運を味方にして、結果を残してきたとみていいだろう。
ただシーズン終盤の大事な局面にきて、ピタゴラス勝率が物語るかのように、負けが込んできた。9月は5日から5連敗を喫するなど、14試合で5勝9敗(9月16日現在)。ピタゴラス勝率.286に対し、実際の勝率は.357ではあるが、投壊と拙攻のWパンチが勝敗に大きく影響を及ぼしている。