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ロッテ・井口、最有力は監督もかつて語ったGMへの夢。メジャー経験生かす引退後の道は?

千葉ロッテマリーンズの井口資仁内野手が9月24日、引退試合を終えた。デビュー戦で史上初の満塁弾を放った井口らしく、最後の試合でも本塁打が飛び出し、有終の美を飾った。セレモニーで「最高の野球人生だった」と語り、その今後に注目が高まっている。

2017/09/25

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メジャー経験者ならではの指導

 千葉ロッテマリーンズの井口資仁内野手が現役最後のゲームを終えた。
 
 勝負強い井口らしく、9回裏2点ビハインドから放った起死回生の同点2ランは、多くの観客に感動を与えただろう。ここ一番で結果を出す百戦錬磨のスラッガーは健在だった。
 
 大学卒業後に入団した福岡ダイエーホークスで8年、MLBで4年、日本球界に復帰してロッテで9年。21年間のプロ生活の経験を今後どのように生かすか期待がかかる。
 
 日本球界に復帰した9年前、井口は帰国理由の一つに「若い選手に自身の経験を教えたい」という想いを挙げていた。MLBのようにはいかない「伸び悩む若手」をどうにかしたいというのが本心だった。
 
 メジャー経験者には、松井秀喜氏や斎藤隆氏にように米球界に携わっている場合もあれば、日本球界に関わる場合も増えてきた。
 
 例えば、メッツなどで活躍した北海道日本ハムファイターズの吉井理人投手コーチ。昨年は日本ハム、一昨年は福岡ソフトバンクホークスで投手コーチとして日本一に貢献した。井口とMLB時代にチームメイトだった高津臣吾氏は2015年に東京ヤクルトスワローズの投手コーチとしてリーグチャンピオンに導いている。
  
 彼らの共通点は、日米両国の野球を熟知して、日本球界に新たな手法を取り入れていることだ。
 
 高津はヤクルト投手陣のブルペンでの投球数を極端に減らした。「日本人でもメジャーのようにできる」と中継ぎ陣のブルペンでの調整に改革をもたらした。
 
 「メジャーのブルペンはバッター3人くらいで登板できる肩をつくる必要がある。日本は登板のあるなしに関わらず、1度投球練習をして準備する。それから着替えて、次の電話が鳴ったときに10~20球を投げてマウンドに上がれる態勢をとる。アメリカは1回の電話で肩をつくらないといけない。つまり、最初に投げる球から20~30球で肩をつくる。最初は戸惑いましたけど、このやり方になじむと余計なボールを投げないのでやりやすかった」
 
 高津は2015年にそうしたブルペンの調整法を定着させ、秋吉亮やオンドルセクが70試合登板しながら、最後まで投げ切ることに成功させた。

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