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ヤクルト、創設1年目の最多敗更新へM2。巨人戦大逆転負けが物語る“超ぬるま湯”体質

東京ヤクルトスワローズは25日、今季92敗目を喫した。読売ジャイアンツに対し、先制した5点を守りきれなかった。

2017/09/26

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ファン呆れる敗戦、球団ワースト94敗更新か

 燕党でなくても目を覆いたくなるような試合展開だった。東京ヤクルトスワローズは25日の読売ジャイアンツ戦に5―6で敗れ、5連敗。5点差を守り切ることが出来ず、中盤以降は相手の猛反撃に防戦一方で引っくり返されてしまった。
 
 本拠地・神宮球場に集まったファンは余程あきれ返っていたのか。それとも、もう見慣れた光景で何も感じなくなっていたのか。
 
 一部から「解散しろ」「みんな辞めちまえ」などといった小さなヤジが飛んだ以外、大きな混乱もなく右翼席あるいは一塁側スタンドに集まった大半の燕党の人たちは大人しく球場を後にしていた。もしかしたら、もう怒る気力もなかったのかもしれない。
 
 これでチームは92敗目。残り5試合であることを考えれば、1950年の国鉄スワローズ時代にマークした球団ワースト記録の94敗を更新する可能性が一層高まってきた。というよりもヤクルトの面々が屈辱を味わうに至るまで、いよいよ秒読み段階に入ったという表現のほうが適切であろう。
 
 ちなみにこの67年も前の不名誉記録は球団創設1年目のもの。それを見ると、いかに今季のスワローズの負けっぷりが異常な数であることがよく分かるはずだ。
 
 すでに真中満監督はチーム大低迷の責任を取り、今季限りでの退任を表明している。だが、問題はそれで解決できるような生易しいものではない。おそらく今のチーム状況のままでは後任監督に起爆剤となるような大物かつ敏腕指揮官が就任しない限り、来季以降もまず浮上の見込みなどないだろう。
 
 確かに川端慎吾内野手や畠山和洋内野手、雄平外野手ら主力クラスがことごとく長期離脱を強いられ「野戦病院」ならぬ「ヤ戦病院」と化している点が、この大低迷の大きな要因となっていることは間違いない。
 
 しかしながら仮に彼らが帰って来たとしても、それほどの激変は望めない気がする。残念ながら今季の大低迷期間中、さらに養われてしまった「超ぬるま湯」とも言うべき球団全体の虚弱体質に対し、フロントは真剣に向き合ってメスを入れていかなければ今後も永遠にアリ地獄へとはまり続けていくに違いない。

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