ヤクルト、創設1年目の最多敗更新へM2。巨人戦大逆転負けが物語る“超ぬるま湯”体質
東京ヤクルトスワローズは25日、今季92敗目を喫した。読売ジャイアンツに対し、先制した5点を守りきれなかった。
2017/09/26
イロハの“イ”の欠如、意識足りぬ今季のヤクルト
何が何でも勝とう――。そういうプロフェッショナルにとって「イロハの“イ”」である基本的な意識自体が今季のヤクルトの面々にはまったく感じられない。そう思っているのは筆者だけではないはずだ。
特にこの日、巨人に5点差をアッサリと引っくり返された試合はおおよそ「プロ」と呼べるような試合内容ではなく、見ていて何だか非常に虚しい気持ちにさせられた。
球界関係者からは「今のヤクルトは独立リーグや社会人チームと戦っても普通に負ける」「これだけ勝つ気がないならば、親会社のヤクルトは今後の球界の足かせにならないようにするためにもどこかへ“身売り”を検討したほうがいい」などといった類の手厳しい指摘も最近非常に多く耳にする。しかし、そのどれも笑うに笑えない。ほぼ的を射る内容ばかりだからだ。
シーズンワーストタイ記録の最多敗まで「マジック2」。こんな馬鹿げた数字にばかり着目され、ヤクルトの面々は恥ずかしくないのだろうか。あるいは悔しくないのだろうか。
繰り返すが、残りは5試合だ。今や完全にお得意様とされている巨人との対戦を敵地・東京ドームで26日も含め2試合残している。仮に巨人から「多くの白星を配給してくれたヤクルトが逆転CS出場のMVP」と感謝される状況を作ってしまったら、もう恥の上塗りである。
せめて最後の最後でジャイアンツの足を引っ張るぐらいの意地は見せてほしい。そして、それをきっかけに来季以降の浮上へつながる「何か」をつかみ、どん底から抜け出てほしい。