DeNAがセ2位へ阪神を猛追!今季最後の直接対決、ゲーム差3.5の行方は?【9月27~29日セ展望】
CS2位突破に向けて負けられない横浜DeNAベイスターズと阪神タイガースの直接対決だ。前節は敵地でDeNAが2連勝を飾った。その勢いのままスイープといきたいが、阪神も黙ってはいられない。ゲーム差3.5での大勝負の3連戦となる。
2017/09/27
3位 DeNA - 2位 阪神 横浜 9勝13敗
初戦先発はDeNAが濵口遥大、阪神が秋山拓巳と発表されている。濵口は阪神戦3勝、秋山はDeNA戦2勝。ともに相性をかわれて、ここに照準を合わせてきた。両者とも打たれながら抑えてきただけに、いかにリズムを生む投球ができるかが鍵になるだろう。
攻撃陣の状態がいいのはDeNAの方だ。首位打者に返り咲いた宮﨑敏郎らクリーンアップが調子を取り戻してきた。主砲の筒香嘉智は25日の試合でダメ押しの3点本塁打を放っている。打点王のロペス、正捕手をつかみつつある嶺井博希、下位打線の倉本寿彦の調子もよく、1番の桑原将志と打線に火をつけている。
ラミレス監督は残り試合を考え、勝負に出てきた。前週好投した石田健大、27日先発の濵口の投球間隔を十分にとり、先発5人の投手を中5日で回す策をとっている。シーズン中盤まで最大限の我慢をし、ここへきにきて勝負手に出るのはマネジメント能力の高さだ。25日の阪神戦ではウィーランドが完封。救援陣を含めて大一番に意気があがっている。ここをどう乗り切るか。
一方、阪神はここのところ打線に元気がないのが気になるところだ。
糸井嘉男、福留孝介、鳥谷敬といったチームの中心3人が軒並み調子を落としている。2番を打つ上本博樹の調子がいいだけに、何とか3人の奮起を期待したい。
初戦の濵口に対して3人は左対左を苦にせず好成績をマーク。一方、上本が苦戦しているというデータが出ている。前節の2連敗の流れを変えるという意味では、左3人が相性のいい濵口で調子を取り戻すのか。好調の上本を含めて初戦がポイントになる。
救援投手陣の対決も鍵となる。阪神は高橋聡文がDeNA戦は無失点、マテオも自責点ゼロ。桑原謙太郎、ドリスもほとんど打ち込まれていない。DeNAは山崎康晃だけ、今季の阪神戦に好調だが、ブルペン陣の分厚さ勝負に持っていくことができれば、3連戦は優位に働くはずだ。
この3連戦の後、DeNAは広島戦、阪神は巨人戦と厳しい戦いが続く。両者、一歩も引けない。