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ソフトバンク、日本一奪回へ舞い込んだ明るい光。故障者続出の不安を一掃なるか

福岡ソフトバンクホークスがリーグ最速Vを決めてから約2週間。優勝決定後は9試合で3勝6敗と負け越し。タイトル争いをしていた柳田悠岐が故障で離脱し、先発投手陣も万全ではない状態だ。

2017/09/29

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故障者続出でCSに残す不安

 9月16日、リーグ最速で早々に2年ぶりの優勝を遂げた福岡ソフトバンクホークス。しかし、故障者が続出しながらのV奪回となった。打線では7月下旬から4番に座るキャプテン内川聖一を欠き、和田毅、千賀滉大、武田翔太ら勝ち星が期待された先発陣はローテーションを守り切ることができなかった。その分、若手にチャンスが回り、伏兵と呼ばれる選手が結果を出してきた。
  
 優勝決定後、9試合を消化して3勝6敗と負け越している。クライマックス・シリーズ(CS)を前にいい形でシーズンを終えたいところだが、どういった戦いを見せてくれるのだろうか。
 
 内川が離脱した後は柳田悠岐が4番に座り、打線をけん引してきた。「三冠王もあるか!?」とささやかれていた時期からはやや下降してきたが、打率.310、31本塁打、99打点はいずれもリーグトップ3に位置している。
 
 その柳田が、9月20日の北海道日本ハムファイターズ戦で右脇腹を痛めて途中交代した。「右第10肋軟骨損傷」と診断され、全治3週間。27日にはリハビリ組に合流したが、復帰まで慎重な姿勢を見せている。CS出場は微妙なところだ。
 
 主力が離脱しても、代わって出てくる選手が活躍するのがソフトバンクの野球だった。しかし、ここ数試合は打線がおとなしい。藤本博史打撃コーチは「打撃が線でつながっていない。内川、柳田がいないのだから若手はチャンスと思ってやってほしい。気持ちはあるんだろうけど、結果につながっていない」と喝を入れたい様子だった。
 
 9月28日の西武戦は8対5で勝利したものの、5安打に終わった。効率よく得点できたと言えば聞こえはいいが、10四死球の西武投手陣に助けられた部分もある。どんな内容でも勝ちは勝ちだが、ソフトバンクらしさに欠けた戦いだったように思える。
 
 投手陣も万全とはいかない状態だ。タイトルも見えているローテの柱、勝利に貢献した中継ぎが離脱したのは心配でならない。
 
◎モイネロ 左前腕屈筋群の張りで9月19日抹消 →キャッチボールを再開し調整中
◎東浜巨 腰の張りを訴え9月24日抹消 →CSへ向けて調整中
◎千賀滉大 不調により9月26日抹消(25日楽天戦で6回7失点で降板)

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