ソフトバンク、日本一奪回へ舞い込んだ明るい光。故障者続出の不安を一掃なるか
福岡ソフトバンクホークスがリーグ最速Vを決めてから約2週間。優勝決定後は9試合で3勝6敗と負け越し。タイトル争いをしていた柳田悠岐が故障で離脱し、先発投手陣も万全ではない状態だ。
2017/09/29
存在感光るベテラン勢、内川も1軍復帰へ
若手にはまだまだ負けていられないと言わんばかりに、ベテランが存在感を表している。
4月23日に抹消されて以来、約5カ月ぶりに1軍に帰ってきた吉村裕基が、昇格後即スタメンに名を連ね、2打席目に同点ソロを放ってみせた。「1軍に上げてもらい、スタートで試合に出させてもらったので、絶対打ってやろうという気持ちでした」と期待に応えた。15年目のベテランは必死にアピールを続けている。
さらに、明るいニュースも舞い込んできた。2軍戦に復帰していた内川が1軍に合流し、30日のオリックス戦には再登録される予定だという。柳田不在の状況で、キャプテンの復帰がチームに与える影響は大きいだろう。
短期決戦を見据えて、クリーンアップにもバントのサインを出したり、エンドランやスクイズを試してみたりと細かな攻めも見られるようになってきた。シーズンとは違った戦い方をするのがCSである。
「順調にいっている部分とそうでない部分がある。CSは調子のいいメンバー28人でつくる。シーズンで頑張ってくれたレギュラー陣はその中に入ってくると思うが、調子を上げていってもらいたい」
工藤公康監督はそう期待を寄せる。これだけの離脱者を出しながらもリーグ優勝したのだから、選手層の厚さは十分に証明された。あとは結果を残すのみ。レギュラーシーズン残り4試合で、気持ちのいい勝ち方を見せてほしい。