オリ・マレーロがNPB通算10万号に名を刻む あのベース踏み忘れがまさかの偉業へ
2017/09/30
29日、オリックス・バファローズのクリス・マレーロは、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ戦の6回に今季第19号となる本塁打を放ち、この本塁打がプロ野球通算10万号というメモリアル弾となった。また、これによりNPBから賞金100万円が贈られることとなった。
マレーロといえば、来日初本塁打を放った際にホームベースを踏み忘れ、中日・松井雅人のアピールプレーで本塁打が取り消されたことで注目を集めた。しかし、マレーロは次の日もフェンスオーバーの打球を放ち、今度はしっかりとベースを踏んで来日初本塁打を記録した。以後、マレーロが本塁打を放った際はホームベースをしっかりと踏むパフォーマンスを披露している。
しかし、このベース踏み忘れがなければ、5回に本塁打を放ったT-岡田が節目の10万号となっていた。そのため、マレーロは幸運にもあのベース空過で日本野球史に再びその名を刻むこととなった。
オリックスの選手では、前身の阪急ブレーブスの黄金時代を支えたバーニー・ウィリアムスが4万号を放っており、その他の助っ人選手ではロベルト・ペタジーニが8万号、西武のディー・ブラウンが9万号を放った。そして、今回のマレーロによって助っ人選手が3回連続で1万本台の節目を飾ることとなった。
シーズン途中加入ながら、既に来季の残留も決めているマレーロ。2006年のドラフトでワシントン・ナショナルズから1位(全体15位)で指名されたかつての有望株が、遠く離れた日本の地で存在感を放っている。
以下は、節目の本塁打を飾った選手・達成年・所属球団などの一覧となる。
1号:藤井勇(1936年・大阪タイガース・甲子園球場)※ランニングホームラン
10000号:渡辺清(1957年・近鉄パールス・大阪スタヂアム)
20000号:井石礼司(1966年・東京オリオンズ・東京スタジアム)
30000号:基 満男(1973年・太平洋クラブライオンズ・平和台野球場)
40000号:バーニー・ウィリアムス(1979年・阪急ブレーブス・阪急西宮スタジアム)
50000号:仲根正広(1985年・近鉄バファローズ・藤井寺球場)
60000号:広永益隆(1990年・福岡ダイエーホークス・阪急西宮スタジアム)
70000号:駒田徳広(1997年・横浜ベイスターズ・東京ドーム)
80000号:ロベルト・ペタジーニ(2003年・読売ジャイアンツ・東京ドーム)
90000号:ディー・ブラウン(2010年・埼玉西武ライオンズ・札幌ドーム)
100000号:クリス・マレーロ(2017年・オリックス・バファローズ・ZOZOマリン)