投手の被本塁打数の多さは一流の証?2000年以降を支えた多くのエース級が名を連ねる
2017/09/30
29日、オリックスのクリス・マレーロがNPB通算10万号という節目の記録を達成した。一方、ロッテの2年目左腕・成田翔は2被弾に泣くほろ苦いプロ初先発のマウンドとなった。
野球では本塁打を放つ打者がいる一方、必ず本塁打を浴びる投手が現れる。本塁打は単打とは異なり、一発で得点を奪うことができるため、時に試合の流れを大きく変えることもある。そのため、本来被弾が多い投手は好成績を残せず、球界を去ることも多い。
しかし、NPBでは一流の投手たちが被本塁打ランキングに名を連ねている。これは、被本塁打の多さを補って余りあるほどの活躍を見せているからだ。また、登板イニングが多くなることで対戦打者数も増えるため、本塁打を浴びる機会が増えるのは当然のことと言っても差し支えない。
その例として、元近鉄バファローズの鈴木啓示氏は、NPB歴代最多の560被本塁打を記録している一方、NPB通算4位の317勝をマーク。ソフトバンクの工藤公康監督も歴代9位の362被本塁打を浴びた一方、224勝を記録している。
また、昨季現役を引退した元DeNAの三浦大輔氏も358被弾で歴代11位となっているが、172勝184敗と25年間ベイスターズを支えてきた。
これまで、NPBの投手たちは積もりに積もって10万本の本塁打を浴びてきた。ある意味では、被本塁打が重なることは一種の「勲章」と言ってもおかしくないだろう。
以下は、現役選手の被本塁打ランキングとなる。
1位 石川雅規(ヤクルト) 289被本塁打 156勝151敗 2559回2/3
2位 成瀬善久(ヤクルト) 171被本塁打 96勝77敗 1548回
3位 杉内俊哉(巨人) 168被本塁打 142勝77敗 2091回1/3
4位 和田 毅(ソフトB) 165被本塁打 126勝66敗 1652回2/3
5位 大竹 寛(巨人) 159被本塁打 96勝98敗 1613回2/3
5位 内海哲也(巨人) 159被本塁打 128勝96敗 1887回2/3
5位 涌井秀章(ロッテ) 159被本塁打 123勝112敗 2061回2/3
8位 岸 孝之(楽天) 149被本塁打 111勝75敗 1688回1/3
9位 久保康友(DeNA) 137被本塁打 97勝86敗 1540回1/3
10位 能見篤史(阪神) 136被本塁打 98勝88敗 1592回