巨人「球界の盟主」も今は昔。失敗だった大補強、混乱しかけの指揮系統。チーム再建は困難に
読売ジャイアンツは1日の本拠地最終戦で、阪神タイガースに4-5で敗れ、4位が確定した。クライマックス・シリーズ(CS)導入以降、巨人は毎年出場していたが、11年連続出場を逃した。
2017/10/02
11年ぶりのBクラス、推定30億円の補強も期待外れ
かつて「球界の盟主」と、もてはやされたのも今は昔だ。読売ジャイアンツが1日、東京ドームで阪神タイガースに連敗を喫し、今季本拠地最終戦を飾れずリーグ4位が確定。11年ぶりのBクラスとなり、クライマックス・シリーズ(CS)出場も逃して球団史上初めての屈辱を味わった。
極めて恥ずかしい結果に終わったとしか評しようがない。昨オフに総額約30億円ともささやかれる巨大補強を敢行したにも関わらず、この有様では弁明のしようがないだろう。
その新戦力のうち、FA加入組に現場はのっけから期待を裏切られるハメになった。陽岱鋼外野手と山口俊投手が開幕直前からコンディションが振るわず1軍合流が大幅に遅れたからだ。
特に山口はようやく6月に1軍デビューを果たしたのも束の間、その途端に前代未聞の泥酔暴行事件を引き起こし、球団から今季終了まで出場停止処分も科され、チーム内をぐちゃぐちゃにしてしまった「超A級戦犯」。森福允彦投手も中継ぎでまったく使い物にならず、あっさりと見切られて2軍落ちした。
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