大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



巨人「球界の盟主」も今は昔。失敗だった大補強、混乱しかけの指揮系統。チーム再建は困難に

読売ジャイアンツは1日の本拠地最終戦で、阪神タイガースに4-5で敗れ、4位が確定した。クライマックス・シリーズ(CS)導入以降、巨人は毎年出場していたが、11年連続出場を逃した。

2017/10/02

text By



フロントのリサーチ不足「極まれり」

 フロントのリサーチ不足も、「ここに極まれり」である。これらのFA補強にゴーサインを出した当時編成トップの前GMは6月の時点で球団ワースト記録の13連敗後、責任を取って辞任。
 
 だがGMの首を挿げ替えただけで負の流れはそう簡単に好転するはずもない。本来ならば全責任を担ってチーム再建に動き出さなければいけないはずの鹿取義隆GMには、危機感を募らせるフロント、そして親会社の幹部たちからさまざまな要望が寄せられ、いま指揮系統が混乱しかけているというウワサも耳にする。
 
 また「外部招へいした球団内の1人の要職者が親会社の幹部らに球団のチーム編成面において熱心に助言を送りながら、この混乱期に乗じる形で次第に権限を強め始めている」との指摘もあるほど。何やら球団内のパワーバランスを巡ってキナ臭い動きが見え隠れしてきているのは今後も非常に気がかりである。
 
 一方、高橋由伸監督に関しては“無風”のようだ。来季は3年契約の最終年ということもあってすでにオーナーが報道陣の取材に対し、シーズン終了を待たずしてBクラスでも続投させる方針を明言済み。
 
 とはいえ、ネット上の書き込みを見ても分かるように高橋監督を含めた現体制への批判は数多く、このまま来季のスタッフ人事に何もメスを入れなければさらなるバッシングを浴びることは必至であろう。そうした面もあってコーチに関しては今オフ、大きな入れ替えが断行されそうだ。

1 2 3


error: Content is protected !!