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名捕手の系譜「27」へ “攻撃型”捕手・會澤翼が羽ばたく2015年

怪我による離脱もあったが昨年規定打席未達ながら3割をマーク。新時代の「攻撃型」捕手の台頭に、首脳陣の期待は高まっている。今季から背番号「27」をつける會澤翼。何といっても、その打撃が魅力だ。

2015/03/15

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今季から背番号が「27」に

「パワー=打球の飛距離」でないことは知っていた。會澤は、「トンカチ」を例に説明してくれたことがある。
 
「トンカチを力任せに振りおろす人は少ないと思います。無駄な力を抜いてヘッドの重みを感じながら使いますよね。バットもそうだと教えられました」
 
 その教えを授けたのが、当時の二軍監督・山崎隆造だった。カープ黄金時代を築いた天才打者の教えは會澤の財産となった。
 2014年、出場機会も多くなり、試合の中で、その技術を発揮できるようになったのだ。鍛えぬいたパワーとの相乗効果で、彼は「打てる捕手」の称号を自らのものとした。
 
 このオフ、球団は彼に背番号「27」を与えた。球界でも、古田敦也(ヤクルト)、谷繁元信(中日)らが背負ってきた、キャッチャーのエースナンバーである。
 
「27番は、プロ野球で素晴らしいキャッチャーが着けてこられた番号です。自分にプレッシャーをかける意味でも、この番号を着けさせていただきました」
 
「未来に羽ばたけ…」。そんな思いから「翼」と名付けられた男は、27歳の春、侍JAPANのメンバーにも初選出された。2015年、いよいよ「羽ばたく」時を迎えた。
 
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