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亀澤恭平がチームにアツさを注入! ドラゴンズ二遊間のレギュラー争いに参戦

中日ドラゴンズの二遊間は荒木雅博と井端弘和だった。しかし井端はチームを去り、荒木もベテランの域に入った。この二つのポジションに早く核となる選手が登場することが待ち望まれている。

2015/03/14

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積極的な走塁がムードを変える

亀澤は1988年生まれの現在26歳。
環太平洋大学では又吉克樹の2年先輩にあたる。
四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズを経て、ソフトバンクに入団。
育成契約ながら、3年目にはウエスタンリーグで106試合に出場した。
選手枠の都合でソフトバンクでは支配下契約されなかったが、育成として再契約しようとしたところ、ドラゴンズが契約したという経緯がある。
 
売り物は堅実な守備と50メートル5秒8の俊足。
そして何よりも持ち前のガッツだ。
入団会見では「ハングリー精神は誰にも負けない。野獣のような走塁を見てほしい」とブチ上げている。
亀なのに野獣! 野獣走塁!
その言葉に恥じず、練習試合、オープン戦が始まるとチャンスを見るや、果敢な走塁を見せている。
すでに盗塁もいくつも決めており、大島や他の若手選手とともに機動力を活かした新しいドラゴンズ野球の先陣を切っている。
 
とにかく、どんな状況でも一つでも先の塁を陥れようとヘッドスライディングで突っ込む様は、ひたすらアツイ。
今では一般人の我々でさえ、「ヘッドスライディングはケガが多いのでやめたほうがいい」なんて言いがちだが、亀澤にとってはどこ吹く風だ。
どこかおとなしめの若手選手が多かったドラゴンズだが、こうしたアツさは見ているほうとしても大歓迎である。
99年の優勝の立役者だった関川浩一のようになってほしいと願うファンは、筆者だけではないはずだ。
 
積極的な走塁は、試合の雰囲気を変えることだってある。
3月8日の楽天戦は途中出場だったが、同じく途中出場のエルナンデスとの「カメナンデス」コンビであっという間に1点をもぎとって見せた。
3月12日のDeNA戦では、代走として途中出場すると、そのままホームを踏み、9回には2アウトから貴重な同点タイムリーを放っている。
こうした勝負強さも頼もしい限りだ。
土壇場でまわってきたチャンスを、なんとなくピンチと捉えてしまうのがドラゴンズの悪いところだった。
「満塁はピンチ、ノーアウト満塁は大ピンチ」というのが典型的な「ドラゴンズあるある」なのだが、これも亀澤にとっては関係ない話だろう。
きっと野獣の目になって、回ってきたチャンスをモノにしようとするはずである。
まさにアイ・オブ・ザ・タイガー亀澤。
 
堅実な守備と俊足、そしてガッツを兼ね備えた新型内野手・亀澤に大いに期待したいのである。
二塁の定位置を掴み取れ、カメ!
 
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