ついに本気のヤクルト、広島連覇の立役者を獲得へ。宮本慎也に加えサプライズ人事なるか
今季、球団ワースト記録を更新する96敗を喫した東京ヤクルトスワローズ。現状を打開すべく、来季の新体制構築が急ピッチで進められている。小川淳司氏と宮本慎也氏らOBに加え、これまでは積極的に行わなかった外部から有能な指導者を招へいする考えがあるようだ。
2017/10/10
「外様」コーチ招へいでチーム再建へ
小川新監督も宮本ヘッドもOBだが、石井コーチと河田コーチはヤクルトに在籍経験のない完全な「外様」だ。これまで首脳陣の組閣も外部からの招へいを積極的には行わずに独特のファミリー体質を貫き続けてきたヤクルト上層部は、今季の無様な低迷を猛省して方針転換。有能な指導者を外部から呼び寄せることで、地に堕ちたチームの再建を図ろうとようやく重い腰を上げた格好だ。
どちらかと言えば小川新監督は「静」で、宮本ヘッドコーチは「動」のタイプ。それだけにこの2トップでは方向性も相反していることから「衝突してしまうのではないか」との懸念もあった。
しかし、広島で“練習漬けの鬼コーチ”として定着している石井コーチと河田コーチが仮に来季からスタッフとして加われば、チーム方針もユルフンまがいのソフト路線ではなくスパルタのギリギリ一歩手前の「ハード路線」として完全に一本化されるに違いない。
今季も含めた広島の連覇が石井コーチと河田コーチの指導力があったからこそと評されているのはプロ野球界の有識者ならば、その大半が知っている話である。だからこそ今やすっかり腑抜けになってしまったヤクルトの選手たちを心身の両面からビシビシと叩き直すため、新スタッフとして2人はまさに打ってつけの存在と言えるだろう。