「投手力の阪神」vs「攻撃力のDeNA」。磐石ブルペン陣、攻略のカギは筒香の打順にあり【セCSファースト展望】
プロ野球は14日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが始まる。セ・リーグ2位で2年ぶりのCS進出を決めた阪神タイガースは本拠地・甲子園で、3位・横浜DeNAベイスターズを迎える。
2017/10/13
ブルペン陣の差が勝負の分かれ目
両チームの対戦成績は14勝10敗1分と阪神に軍配。しかし、甲子園ではDeNAが7勝6敗と1つ勝ち越している。その違いは投手力と言えるだろう。球場が大きい甲子園では投手力の差が生まれにくく、打線がいいDeNAに互角以上の戦いを強いられている。
この対戦は「投手力の阪神」vs「攻撃力のDeNA」といえるのかもしれない。
阪神の投手は先発陣よりもむしろブルペン陣がいい。最優秀中継ぎのリーグタイトルを桑原謙太朗、マテオで分け合い、最優秀救援にドリスが輝いていることからも明白だ。
そのほかに左殺しに登板する高橋聡文、早いイニングの登板もある岩崎優、右サイドハンドの石崎剛など豊富な陣容をそろえている。先発陣はメッセンジャーが骨折から復帰するも不安を抱え、9月から勝ち星のない今季12勝の秋山拓巳の勢いに陰りが見える。しかし、強力なブルペン陣は、5回さえ持たせれば負けないと思わせるほどのピッチングスタッフなのだ。
もっともDeNAの投手陣も悪いわけではない、先発陣は今永昇太、石田健大、濱口遥大の左腕トリオが安定、井納翔一とウィーランドの右腕も君臨する。しかし、ブルペン陣は阪神に比べると見劣りし、短期決戦ではこの差が勝負の分かれ目となるだろう。
阪神は前半をいかに少ない失点で乗り切り、ブルペン陣に繋ぐか。一方のDeNAは序盤から攻勢をかけて、ブルペン勝負に持ち込ませないか。
そこでカギとなるのが、DeNA・ラミレス監督の打線の組み方だ。